さんさか ネルドリップ珈琲と本と

ミルは怖い..


小さなお店なので珈琲豆を挽くコーヒーミルも小さいマシンしか置けないのですが
そんな狭いキッチン周りに今は3台のミルを置いて、美味しいと思い描く珈琲のため試行錯誤しています。
左から黒いのが「ボンマック」のもの、真ん中が「フジローヤル みるっこ」、右が「カリタ ナイスカットミル」
3台とも家庭でも使える大きさなのですが、それぞれ一長一短があり、ここのところずっとその違いに右往左往しております。
大きな違いは粉砕方法の違いによる珈琲の粉の形です。
開業以来ずっと使っていたのが真ん中のみるっこで、この一台だけ臼ですり潰すように粉にするのに対し
左右の2台はカッターで切るように粉砕するカットタイプです。
単純に言うと潰すのと切るのとでは珈琲の粉のカタチ、一粒一粒の断面が違うので淹れた珈琲の味も左右されます。
顕微鏡レベルで見ないと分からないはずですが、感覚的には切ったほうが断面がきれいなので
潰したように粉砕するより、きれいな珈琲の味になるはずです。
あくまで経験的にですが、実際に味の違いははっきり分かります。
(丸い感じではなく、四角いすっきりしたイメージ)
ただし、珈琲豆を粉にするという良し悪しは、粉の大きさの均一性、微粉の有無などの要素も
抽出される珈琲に大きく影響するので、単純にカットタイプという結論に至らないのが珈琲の奥深いところでしょうか。
ここのところ1ヶ月ぐらいは使い分けをしながら、常連のお客様に試飲していただいてご意見を伺ったりで
ようやく結論が出そうな感じです。
そうなると次の課題は、焙煎の傾向もミルの違いにあわせてまた調整が始まることに。