さんさか ネルドリップ珈琲と本と

お詫びとお願いと言い訳

いつもありがとうございます。
早いもので年が明けて一ヶ月が過ぎます。
さて、ここ最近、特に休日の繁忙時、せっかくいらしたお客様に対応しきれず
なにぶん小さな店ゆえ、お待たせしたりおことわりするばかりで、ご不便、ご迷惑をおかけいたしました。
 
4名様を越えるグループでいらした方ならびに、ご親切に人数が多いことをお電話で
お問い合わせいただいた方にも、時間がかかり大変お待たせする旨をお伝えし
心苦しいのですがおことわりさせていただきました。
また、お客様が重なる時間帯ではあいにく席がなく、仕方なくお帰りいただくことがありました。
かけてくださるお電話にも、調理中など何度も出られず大変失礼いたしました。
 
珈琲屋として営業いたしておりますので、ご注文の度に珈琲豆を挽いてネルドリップで抽出いたします。
ポットとネルを左右の手で扱うため両手がふさがり、ほかの調理や準備との同時進行が不得意でして
ご注文のタイミングによってはずいぶんとお待たせする事があります。
また、今のところ、一度に淹れることができるのが最大3杯です。
ネルドリップの道具は自分で布から縫って用意できるので、道具の大きさゆえではなく
抽出時間が長くなることと、どうしても精度が落ちるため、3杯までにしています。
(珈琲の種類が異なれば順に別々に淹れるので、めったに一度に3杯淹れることはないのですが。)
 
とはいえ、最大で3杯分一度に淹れることはできるとは申しましても
3杯より、2杯より、どうしたって1杯ずつ淹れた方が美味しいと考えています。
珈琲の理屈をごく簡単に言うと、珈琲豆の成分をお湯に移動させるだけの現象です。
抽出量を増やそうと豆の量を増やしても、その抽出時間は長くなり
淹れる珈琲の量が増えるほど出したくない成分の多い珈琲になるものと考えています。
こればかりは現象なのでテクニックではどうしようもなく、小さな店の特性上、
一杯ずつ淹れる技術を磨くことに徹しております。
 
いずれにせよ、ほかのお客様のご注文やそ調理時間によっては
珈琲だけでも30分以上お待たせすることがございます。
時間がかかる際はその旨をお伝えするのですが、ありがたいことにほとんどの
お客様にお待ちいただけるので、申し訳なくもうれしい限りです。
しかしながら、4名様を越えるグループのお客様の場合、その方々だけで
30分以上お待たせする可能性が考えられるため、本当に心苦しいのですがおことわりする場合がございます。
 
たかが珈琲を飲んでいただくのに、そんなにお待たせするのは不親切かと思いますし
お店として不本意でもあります。
こだわりという言葉は好まないので、自分が思うところ、できる範囲で優先順位を選択しています。
どうかご理解賜りますよう、今後ともよろしくお願いいたします。
 
 さんさか店主