さんさか ネルドリップ珈琲と本と

数字より名前が覚えられないことがある。

まず必要ないのに、いまだに円周率を20桁覚えていたりする。Lennon Legend: The Very Best Of John Lennon
自分と関係のない数字なのにどうしてだか記憶してしまうような数字が時々ある。
1980年12月8日のジョンレノンが射殺された日がそうだ。
ビートルが解散してからの生まれなので当然ビートルズ世代ではないが
誰の影響だかわからないが、中学の頃からよく聴いたアルバムをこの季節に引っ張り出す。
 
服屋のころ、最初の上司が堀本さんという人でゴリゴリにロックなバンドマンだったようで
B'zのJUICEという曲を稲葉さんの勢いのまま唄いきるくらいの人だったのでよく覚えてる。
当時もちょうどこの時期で、ジョンレノンの命日だということで話をした記憶があるのだが
その時に一度きり役に立ったくらいで、あとはジョンレノンが享年40歳だからすでに越えてるなぁ...と
いささか自分にガッカリするくらいのことだ。
 
「堀」という漢字のつく苗字はこの堀本というのと堀内とあとホリエモンの堀江くらいはすぐに思いつく。
雪沼とその周辺 (新潮文庫)
それで、どうしても正確な名前をすぐに忘れてしまうのが「堀江敏幸」という作家さんだ。
芥川賞作家であり、今はその選考委員もされている。
好きな作家はと問われれば、名前を挙げる一人なのにどうにも名前がきっちりと覚えられない。
アンチな人には都会的で気取った文章と言われるのだが、情景が目に浮かぶスマートで素敵な文体が好きだ。