さんさか ネルドリップ珈琲と本と

歯医者と髪を切りに行くときくらいのもの。

The Sartorialist: Closer (The Sartorialist Volume 2)
フォトグラファー スコット・シューマンがストリートでスナップショットを取り続ける
ファッションブログの書籍版、その第2弾。
ストリートと言っても、モデルやファッション業界の人々が多く登場します。
少ないですが登場する何人かの日本人も、ブランドの代表や大手セレクトショップの偉い人だったりで
元同僚のボスだったマエストロも登場していました。
中でも好きなのは、枯れたオヤジたちのジャケットの着こなし方。
メンズのドレスクロージングで仕事をしていたので、当然興味があるのですが
外国人の厚みのある身体が纏うジャケット姿を見ると、洋の服の着こなしは
絶対に敵わないと思ってしまいます。
 
それで「なにが歯医者と美容室」かというと、ジーンズを穿く機会です。
長時間、腰まで深く座るので、シワになっても気にならないジーンズの数少ない出番。
高校生の頃は、やれ501の何年モデルだの言ってたり、ジーンズショップで年2回ほど出る
ジェームス・ディーンが表紙のリーバイスブックを貰ってきては、穴が開くほど読んでいたり
玉葱の茶色い皮をたくさん集めて煮出したものにジーンズを浸して、オールド感を出して喜んでいたような覚えがありますが
その後ぱったりと10年はジーンズ無しできました。
(そういえば店を始めるまではチノパンもろくに持っていなかったので、普段何を着ていたのだろうか?)
先日も店で汚れても良いようにと、ジーンズを買って何度か穿いてはいたのですが、早くもタンスの肥やし状態に。
今さら気づいたのですが、外側にポケットが着いてる服の着心地がどうにも得意ではないようです。
シャツもほとんどが胸ポケットのないものばかりで、ジャケットやブレザーもパッチポケット(アウトポケット)の
ものは避けていたので、穿くものも同じようなわけで。
 
この季節、店ではTシャツにチノパンとスニーカーばかりになってしまうので
その反動で休みの日には必ず、襟のついたシャツ・プレスの入ったパンツ・レザーシューズと決めてしまっています。
スニーカーと比べても、良い革靴なら地面を蹴った分、レザーソールが返ってくるので長時間歩くのにも適しています。
まぁ、こだわりと言うほどでもなく、癖とか性みたいなどうにもならない洋服の好みでした。