さんさか ネルドリップ珈琲と本と

ジャガーと発音したら怒られます。

季刊25時 Vol.7 (ぼくたちの大好きな伊丹十三))最後の晩餐のように横一列に並んだ長い食卓で、中央に家庭教師役の主演松田優作がいて
教え子の父親役である伊丹十三は向かって左隣に座っていたと思う。
家族ゲーム」でのたしか朝食の風景。
伊丹さんは目玉焼きのうんと半熟の黄身の中央に箸をぶっさし、開けたその穴に口をつけて
トロッとした黄身をすすり、なんとまさか周りの白身にはいっさい手を付けないのである。
子供の頃に観たので覚えていた程度の曖昧な記憶だったけど、もう少し大きくなってから
ああいう奇妙な演出だったのではと、森田芳光監督の。
これが違った。
大人になってから読んだ著書「女たちよ!」の中に、「目玉焼の正しい食べ方」というのが出て
きてその様が書かれていた。
あらためてやっぱりおかしな人だと思ったことがある。
 
この「季刊25時 Vol.7」の特集が「ぼくたちの大好きな伊丹十三。」
常連さんとご一緒にお見えになった、この本の共同編集の方から教えてもらうと、表紙を見たら買わずにはいられない。
常連さんご本人が松山にある「伊丹十三記念館」を案内されていた。
その方が高校生の頃、東京の伊丹十三宅を訪れたというエピソードには本当に驚かされるし、羨ましく思う。
ちょうど同じ日に、仲間の赤い尻さんが立ち寄ってくれて、彼女からもこの前
伊丹十三記念館に行ってきました」というまた羨ましいみやげ話を聞くことに。
これはもう行くしかないですよね?ねっ!