さんさか ネルドリップ珈琲と本と

省略のなかにはプライドが含まれていますから

考えるマナー (中公文庫)
毎週録画して観ていた「マツコ&有吉の怒り新党」が3月末で放送が終わり
いつか投稿しようと思いとどまっていた怒りのあれやこれやがついに行き場がなくなってしまった。
ちょうどそんなタイミングでこの「考えるマナー」を読んでいくらか溜飲が下がったような気分。
新聞連載だったのであろうか、この一冊に12人の作家や芸人が繰り出すマナー考。
一編が見開き2ページ構成で12人それぞれの数本のコラムが収められる。
それでいきなりマナーに反するのだが、穂村弘劇団ひとりの書いたものがどうにもつまらなくて
視点、価値観、なんだったら文章そのものが全く好みに合わなかった。
反対に「全く同じこと考えてるわぁ!」と共感できたのが、井上荒野さんと高橋秀実さん。
荒野さん(本名であることにビックリ)に至っては、年齢も性別も違うのに価値観が同じ。
 
タイトル(省略のなか・・・)の言い回しは山本耀司さんの言葉で、ヨウジヤマモト論など服飾に関する著作も多い
鷲田清一さんが「端正のマナー」という中で引用している。
人に何かを伝えようとしたとき、それが通じることを願うほどつい饒舌になる。
自分の場合、それに早口も重なり言葉の過剰にウンザリすることがよくある。
この流れで、次に読むのが山本耀司さんと鷲田清一さんの本がそれぞれ待機している。
松岡正剛みたいでちょっと気に入らないなぁ..)
オードリー若林が読書芸人として集められてる番組で、自宅の本棚を紹介する際
「自分の弱点をさらしているようなもので、肛門見られてるのと同じ」みたいなに言っていた。
たとえるチカラがあるとしっかり伝わるものだ。