さんさか ネルドリップ珈琲と本と

珈琲教室ならぬ実験みたいな

先日、閉店後の店内で珈琲の勉強会を催しました。
仲間内で個人的に珈琲のことをお教えする機会はこれまでにもありましたが
お客様を迎えてきちんとお教えするのは初めての試み。
参加者はお二人ともネルドリップで淹れた経験がある方なので
基礎や実践の小手先の技術論はすっ飛ばして、本質的なことをテーマに。
一般的に見聞きすることを、視覚と味覚の両方で体験することでより理解が深まったと思います。
例えば
〜珈琲は1杯だけ淹れるより、2〜3杯多めに淹れたときの方が美味しい〜
珈琲に興味がある方なら聞いたことがあるかもしれません。
実際に店で珈琲を淹れる側の人も案外言っているかもしれませんが、全く違います。
一杯だけでも珈琲の成分を出し切ることができるから、デミタスという珈琲が存在するわけです。
これを実験的にちょっと工夫して、抽出したものを目で見て舌で味わってもらうのですが
予想以上に驚いてもらえたので、やった甲斐がありました。
 
ネルドリップのための勉強会でしたが、ペーパードリップも試してみました。
参加者の方が普段自宅で淹れる豆と、ペーパードリップの道具一式を持ち込んでもらったので
全く同じ条件で、彼と私でペーパードリップ対決で飲み比べをしてみました。
珈琲に造詣が深い彼ですが、私が淹れたほうを飲んで「この豆、本当はこんな味が出るんだ!」と
その違いに衝撃を受けたようで、こちらとしては面目躍如となりました。
お二人それぞれ、特訓して次回その成果を披露ということでお開きとなりました。
こちらとしても、教えることで自分の分からないところも把握できるので
こういう機会はぜひまた作りたいと思います。