さんさか ネルドリップ珈琲と本と

もっちり から あっさりに

カレーのご飯に使うお米を5月からササニシキに替えました。
これまでのコシヒカリだと甘くて柔らかく、なにより粘りが強いもっちり感が気になっていて、どうにかならないかと思案していました。
玄米や発芽玄米にするとかいう手段もありますが、白米のままで粘りが少ないササニシキに。
粘りが少ないということは、口に放り込むと舌の上でご飯粒がほどけて、スルスルと入っていく感じ。
喉ごしがとても良くカレーとも好相性かと。
 
昨秋から自宅でご飯を炊くのに土鍋を使うようになってから
ご飯が本当に美味しくて美味しくて、これまで以上にお米に関心が向くわけです。
すると、ササニシキなんてのは店頭で袋詰めして売られていることなど皆無なのに
コシヒカリなんかは産地別にいくつもあったりするのが現状で。
あるお米マイスターに言わせると、米の消費が減っているのはコシヒカリの功罪でもあるというわけです。
粘りが強く甘くかいコシヒカリより、喉ごしが良くさっぱりしているササニシキのほうが
おかずを引き立てるので、食べ始めてから毎日の食事にも合うように思います。
 
かつてはコシヒカリに次ぐ作付面積だったササニシキも、今では全体のたった3%程度しか作られていないようです。
冷害など気象被害を受けやすく、作り手の農家さんの実力が出るむずかしいお米だそうで
産地の宮城では復興にあわせて、再び注目されつつあるササニシキ
小学生の頃、コシヒカリが高級で良いお米であることをなにかで知り
母に自宅の米の銘柄を尋ねて、「ササニシキ」という返事に子供ながらに一番のお米じゃないのかと
少ししょんぼりしたことを、30年近く経って内省しております。
しつこいようですが、ササニシキ美味しいですよ。