さんさか ネルドリップ珈琲と本と

ところで最近、面白い本を読みましたか?

だから人は本を読む
福原さんが考えた「書友」という言葉。
面白い本を読んだらいち早く情報交換する仲をいうそうだ。
それぞれの世界で活躍する人から、互いに面白く読んだ本をちょっと聞き出すことで
自分一人の関心の範囲を超えて、思いがけない本の世界が広がるはずだと。
面白い本は人から人へと伝えられていくもので
さんさかでも「これ面白かったですよ!」とお客様から本をお借りしたり
ときには「これもう読んだから、店の本棚に置いといて!」とありがたく戴くこともある。
特定のジャンルの小説であったり、食べ物に関する本だったり、さんさかの本棚の傾向を
酌んでくださっているのがわかるし、面白いものでその人の傾向も出ているのだ。
 
「私という人間は今まで読んだ本に編集されてでき上がっているのかもしれない。」という福原さん。
資生堂名誉会長であり、東京写真美術館館長などさまざまな肩書きを持つ人で
文字・活字文化推進機構という公益財団法人の会長も務めている。
「私は本で育った」とも言ってきた福原さんが、この本で説く読書の大切さとはかけ離れているとは思うが
やっぱり本を読んだ方がいいと思う。...本を読んだほうがいいと思う..絶対 - さんさか ネルドリップ珈琲と本と
 
少し前にLINE疲れというのを耳にした。
若者の多くが利用しているLINEだが、そのやりとりに疲れてもいるのだとか。
また、米ミシガン大の調査では、フェイスブックは利用頻度が増えるほど「利用した後、気持ちが落ち込んだ」
と多くのユーザーが答えているそう。
他人の生活と比べて自分より楽しそうだと感じ、落ち込んでしまうと分析している。
反対に、実際に人と会って交流したユーザーは気分が良くなったと答えているそう。
LINEもフェイスブックも無関係な自分にとっては、なんだかわずらわしい発明としか思えない。
南方熊楠が知の巨人なら、現代の知のモンスターとよばれる荒俣宏さんが
「人間は残らないけど物語は残る。人間が作り出したもっとも強い発明は本なのでは」って言っていたな。
 
最近の流行りなのか、作家や俳優の書評や読書日記みたいな本がよく出ている。
選書の参考にもなり手に取るけど、良い本は読み手が違えど同じなのか、よく同じ本が紹介されている。
そして、みなさん読書の大切さを書いているのだ。
ふと思う。これ本読まない人にはおそらく伝わらないんだろうなと。