さんさか ネルドリップ珈琲と本と

おいしい日常

おいしい日常 (新潮文庫)
この装丁写真をみると必ずトーストが食べたくなる。
写真のようにガス火に網で焼くとたいそう美味しそうに見えるのだ。

先日、自宅のオーブントースターを店で使っているのと同じ機種に買い換えた。
300W〜1300Wまで、上下ヒーターの切替など5段階で調整できる。
強火の1300Wで分厚いトーストを焼くと、外は香ばしく中は適度に水分を残す絶妙な
焼き加減だし、300Wならバゲットやピザ、揚げ物を温めるのにとても便利。
これまでの1000Wのトースターと比べて、すこぶる使い勝手の良さなので、朝食のトーストもご機嫌だ。
(ただ、出力が大きいのでブレーカーには要注意。店でも時々電源が落ちてしまう。)
 
焼いたトーストに冷蔵庫から出したばかりバターを塗るのは案外上手くいかないと思う。
(どこかの喫茶店ではバターを常温に出しっぱなしで使っていた。残ったバターはどうしているのだろう?)
かたくて溶けにくいのでパンの表面を何度も往復させることになり、せっかく焼いたトーストの見た目がよろしくない。
面倒だけどバターを電子レンジか湯煎で溶かしてから塗るのが良い。
さらにもうひと手間かけるなら、バターを多めに溶かして数分おくと分離する。
バターの不純物が沈み、きれいな油が上に残るとこれがすましバターだ。
このすましバターを焼いたトーストに塗ってさらに二度焼きすると、普段と全く違うバターの香りが楽しめる。
ちょうど練乳のようなクリアで甘い香りがしてたいそうおいしい。
フレンチトーストを焼くときにもすましバターを使うと、バターの焦げたイヤな風味がほとんどなく上品に仕上がる。
 
外国製のポップアップトースターを推す人が多いが
あれは天と地がしっかり焼けないので気に入らない。
無骨な機械らしい道具感があるので、インテリアのとして機能美を優先するならいいと思う。