さんさか ネルドリップ珈琲と本と

〜interactive〜 教えたり、教えられたり。

少し前になるけれど、営業が終わってから珈琲の勉強会を開いた。
18時すぎから始めようかと誘うと、昼から仕事を休んでまで参加してくれる彼は、自宅でもネルドリップに取り組む上級者。
そんな勉強会を見てみたいと参加した、珈琲を淹れたことがない女の子がゲストでいたり。
これだけ珈琲に対する意識がちがう参加者に対応するのは難しい。
まず初心者の方には、さんさかが思うところの美味しい珈琲を解ってもらう作業が必要で
まあいろいろとやるわけだが、途中から上級者の彼がアシタントみたいな役割に。
彼はラテアートも別のお店で教えてもらっていたりするので、ほんとにある面では
彼の方が詳しい知識を持っているので、助けてもらったりで。
 
今回のメインはその彼にネルドリップをマンツーマンでレクチャーすること。
粉の量、抽出温度、道具など全く同じ条件なのだが、何度かやってもらっても、思い通りの珈琲にならない。
ネルドリップらしい濃厚な感じやトロっとしたオイル感がまだまだ足りないのだ。
ドリップポットから細く湯を注ぐことはできても、細いまま継続してできない。
繰り返し練習するしかないかとあきらめかけていると、ポットの持ち方というか握り方の違いに気づく。
自分では知らないうちに、合理的で意味のある持ち方をしていたことに気づかされる。
というか、試行錯誤してそういう持ち方になったことを忘れていただけなのだが、思い出しただけで有意義に感じる。
 
終わってから気づくことも多い。
お湯を細く安定して注ぐためにポットの重心というか軸を考えていたり
抽出時の視線の先がどこにあるかも重要だとか、あらためて気づかされ、教える側にも有意義な勉強会だった。